第23回山形県作業療法学会　学会長
寒河江市立病院　伊藤朋子

はじめに、平成27年5月16、17日の二日間にわたり山形市の山形テルサを会場に第23回山形県作業療法学会を無事開催されましたことをご報告いたします。ご臨席賜りました山形県健康福祉部健康長寿推進課課長、課長補佐、山形市長、一般社団法人山形県理学療法士会長、山形県言語聴覚士会長、松木会長ならびに実行委員の皆様、そして県内全域から参加して下さった会員の皆様、関わって頂いた全ての皆様に心から感謝申し上げます。

「見せる・魅せる・作業療法！～私たちはそばにいます～」をテーマに掲げ、私たち作業療法士自身がそれぞれの役割を認識し、作業療法ができることを見せながら、魅せて（伝えて）いこう、そして作業療法の根本であるその方に寄り添う気持ちを伝えたい、という思いで作ってきた学会でしたが、参加していかがだったでしょうか。今回の学会では、自分たちのしていることの振り返りや理解を深めることができ、また、私たちがこれからしていかなければならないことは時間がない状況であること、私たちが置かれている未来など大変考えさせられるものとなったように思います。

二日間にわたる学会の一日目は大変忙しい学会となりました。本当に盛りだくさんに詰め込んだ企画としました。二日目に中村協会長の講演が実行委員発足前から決定していたため、実行委員がやりたいことを入れることにより、学会参加者を増やしたいという思いもありました。学会参加者は、一日目352名、両日384名と予定をしていた400名にせまる人数となり、大変盛況だったのではないでしょうか。

今回の学会では、新たな試みとして指定演題を設け発表時間や質疑応答の時間を長くし活発な意見交換の場を提供する取り組みを導入してみました。しかし、学会の過密日程により意図していた意見交換の時間がなかったということを感じています。また、特別講演、一般公開講座の他に「生活行為向上マネジメント」のレクチャー、県士会の会員によるミニレクチャーも企画しました。やはり盛りだくさん過ぎたでしょうか？参加者からは、長谷川敬一先生の「生活行為向上マネジメント」のレクチャーが好評で、時間が短かったという意見やもっと聞きたいという意見があり、県士会員の私たちがしなければならないことに対する意欲が感じられました。ミニレクチャーも好評で複数の受講を希望したい声があったり、若い会員は研鑽を深める機会となれたようです。また会場の入り口をわざと遠いところに設けたために混雑してしまったのですが、その前の機器展示に足を止めてくれた方が多かったと賛助会員の方に好評となりました。並んで若年認知症社会参加支援センター「ジョイント」の物販もあり一般公開講座講師の比留間ちづ子先生自らすすめて頂く場面などがあり、賑やかな学会となりました。

なかなか決まらなかった、常任実行委員を引き受けて下さった方々には県士会の役を持った方、一人～二人職場の方が多く、また業務が忙しい時期にもかかわらず勤務地から遠い山形開催での尽力に本当に感謝しております。ありがとうございました。

来年の第24回山形県作業療法学会は、井上一樹学会長の下での置賜地区での開催です。

ますます盛会な学会となれるよう、皆さん置賜でお会いしましょう！