第30回 山形県作業療法学会を終えて
学会長 佐藤 浩
実行委員長 富村 香里
第30回山形県作業療法学会は、2019年の第26回山形県作業療法学会以来の対面開催となりました。10月14日に行われ、その後10月21日~11月20日にその学会の様子を撮影したオンデマンドでの視聴もできるようにし、なるべくたくさんの人が学会に参加できるようにと思い、準備を重ねてきました。10月14日は、ミニ講演から始まり、シンポジウム、教育講演、特別講演を無事行うことができました。本学会開催にあたり多くの関係団体の皆様よりご後援を賜り、また、山形県、酒田市、山形県理学療法士会、山形県言語聴覚士会より、ご祝辞を頂戴いたしました。心より感謝申し上げます。
第28回学会はオンライン学会、第29回学会はオンデマンド学会(一部オンライン)と、このコロナ禍の状況の中で、様々な工夫と努力により、学会を継続していきました。そのあまりない初めての対応に今までの関係者の甚大なる苦労に頭が下がる思いです。2022年の7月~11月ぐらいまでは、まだCOVID-19が少なくとも庄内では大変な時期で、とても対面での学会は考えられない状況が続いていました。実際にコロナ下での病院や施設での業務は、普段より身体的にも精神的にも負荷のかかる業務になっていたかと思います。学会実行委員においても、第29回学会もオンデマンドで行ったことから、その総括も使用できることと、先ほどの状況を総合的にとらえ、オンデマンド学会を考えていました。しかし学会に限りませんが、対面での研修ができなくなったことで、県士会員同士の交流が希薄化し、今後の組織運営にも大きな悪い影響が出てしまうことが、意見としてでていました。学会運営部の皆様とも相談したこと、また2022年12月以降、COVID-19が落ち着いたこともふまえて、ハイブリッドの学会形式にしました。
最終的に学会の参加者数は191名にとどまりました。学会内容の充実に加えて、ホームページの更新やSNSの発信などにも努めていきましたが、予定していた参加者数を大きく下回ってしまいました。学会の内容自体は様々な先生の講演の内容や今回の27人の演題発表者をみても、とても良い内容だったと自画自賛しています。講師や演者の皆様の心のこもった発表を、もっと多くの人に知ってもらえるような対応が他になかったのかと考えているのですが、まだ納得できる回答は私にはできていません。
今回のテーマは「チャレンジ!! ~作業療法の精神を礎にして~」にしました。2020年から続くCOVID-19は社会に大きな後遺症を残しているのではないかと考えています。様々な生活行動様式の変化や自粛、それがリハビリの業務にも大きな影響をあたえました。特に心配なのは、様々な業務が制約される中で、自分の目の前の狭い範囲での業務にだけに目をむいてしまい、様々なチャレンジをしなくなってしまうのではないかというものでした。そうなると、全てにおいて保守的な、マンネリ化した業務だけをおこなってしまい、本来自分の可能性を引き出す対応、患者さんに本来目を向けてほしい対応ができなくなるのではないかと考えたのです。今回、27人の演者の方は、何か現状を変えようと試行錯誤している人たちばかりでした。今回の講師の人たちも、何がこの患者さんを良く変えていくのか、地域を変えていくのか、そして自分を変えていくのかを常に考えていることがわかる講演ばかりでした。皆さんが、現状をただ肯定するだけでなく、課題を見つけて、それにチャレンジしていました。私たちは、その人たちを見習い、そのチャレンジ精神を忘れてはいけないと思います。
様々な課題はあったとは思いますが、多くの人から支えられて、なんとか学会を終えることができました。学会運営部の皆様がいたおかげで、様々思い悩む所もすぐ教えてもらったりして、迅速な学会運営を進めることができたかと思います。また学会実行委員の皆様に関しても、非力な学会長においても本当に様々なアイデアや自発的な行動や意見をしてくれました。学会実行1人1人が必要不可欠の存在でした。本当に感謝しております。
令和5年2月14日
第30回 山形県作業療法学会
学会名 | 第30回山形県作業療法学会 |
---|---|
会期 | 対面 令和5年10月14日(土)午前10時~午後5時 予定 オンデマンド期間 10月21日(土)~11月20日 予定 |
開催形式 | 会場での対面方式+動画によるオンデマンド配信(教育講演・特別講演・シンポジウムは対面開催、更にその様子を撮影し、オンデマンド視聴もみられる形式、演題発表はオンデマンドのみ) |
会場 | 東北公益文科大学(予定) ↓変更となります ひらたタウンセンター(予定) |
テーマ | チャレンジ!!作業療法の精神を礎に |
学会長 | 佐藤 浩(医療生活協同組合やまがた 鶴岡協立病院) |
実行委員長 | 富村香里(鶴岡市立湯田川温泉リハビリテーション病院) |
内容 | 1)演題発表:一般演題 2)教育講演:「地域共生社会に向けてチャレンジ」 3)特別講演:「地域にチャレンジ~社会の隙間を埋めていく作業療法の実践~」 4)ミニ特別講演:「自分らしく生きるために」 5)シンポジウム:「地域の可能性にチャレンジ!~地域共生社会の実現に向けて~」 6)セミナー1 オンデマンド配信: 7)セミナー2 オンデマンド配信: 8)賛助会員による機器紹介 |
内容2 | 学会参加案内 演題プログラム 学会チラシ1 学会チラシ2 |
参加登録 | 学会参加の方はイベントペイからの申し込みとなります。【学会参加案内】および【申し込み・参加費納入の流れ】を熟読の上、下記ボタンより参加登録の申し込みをお願いします。 参加申し込み期間:9月14日(木)~10月7日(土) オンデマンド配信参加のみの申し込み:10月15日(日)~11月12日(日) ※会場参加される方は、会場受付で領収書のご提示をお願い致します。 |
参加費 | 会員(令和5年度県士会会費納付者):3,000円 会員(令和5年度県士会会費未納者):6,000円 準会員・学生:無料 他県OT士会会員の方、作業療法士以外の一般の方:4,500円 作業療法士で県士会非会員・他県士会非会員:参加不可 ※手数料が別途220円発生します。 ※参加費は事前支払いになります。 ※令和5年度度県士会会費未納の方は、金額に差異が生じますのでご注意下さい。 ※事前に振り込まれた参加費は、原則的に返金できませんのでご了承下さい。 ※参加申し込み登録は、参加受付代行業者(イベントペイ)の利用を予定しております。 |
演題登録 |
演題募集要項をご確認の上、演題申し込みフォームよりご応募ください。 多数のご応募をお待ちしております。 演題申し込み期間:令和5年2月14日(火)~3月末日 →4月25日(火)へ再延長 抄録提出締め切り:令和5年5月末日 →6月7日(水)へ延長 |
抄録作成要項及び倫理関連資料等 | 抄録作成および演題発表に際し以下の資料を参照してください。 第30回山形県作業療法学会抄録作成要項 研究活動における倫理的対応について 県学会抄録フォーム 県学会発表(チェックリスト) 県学会発表(事例)に関する同意書 COI開示対応マニュアル COI開示の具体例 |
学会に関する お問い合わせ |
第30回 山形県作業療法学会 事務局 医療生活協同組合やまがた 鶴岡協立リハビリテーション病院 安野仁 〒997-0346 山形県鶴岡市上山添字神明前38 TEL:0235-78-7511 E-mail:yot30gakkai.jim@gmail.com |
お知らせ
- 2023/09/15
- 抄録集を掲載しました。
- 2023/09/06
- 学会出張依頼を追加しました。
- 2023/08/17
- 演題プログラムのタイトルに一部修正がございます。学会当日参加者に配布する抄録集にて修正していますので、ご確認よろしくお願い致します。
- 2023/07/25
- 学会の詳細を追加しました。
- 2023/04/25
- 開催会場が変更となりました。
- 2023/04/19
- 演題締め切りを再延長しました。
- 2023/04/12
- 抄録締め切りを延長しました。
- 2023/03/30
- 演題締め切りを延長しました。
- 2023/03/06
- 学会ロゴマークが決定しました。
- 2023/02/14
- 第30回山形県作業療法学会のページを開設しました。
- 2023/01/27
- 第30回山形県作業療法学会の広報Instagramを開設しました。