第26回山形県作業療法学会
学会長　佐藤知生

5月19日（土）・5月20（日）の両日、第26回山形県作業療法学会を無事終了することが出来ました。前日まで全国的な大雨で、参加者の出足など心配したところでしたが、当日は穏やかな天気となり、天候も味方してくれたかのようで、2日間合わせて350名を越えた多くの参加者数に恵まれました。

今回の開催にご協力いただいた、すべての皆さまに深く感謝申し上げます。

19日（土）の特別シンポジウムは、講師の浅野有子さんの他領域での経験を踏まえた、それぞれの作業療法士の姿勢・技量を鋭くかつあたたかく問いかける中で、連携の「いろは」、基本から応用まで、そして今後の作業療法士の在り方まで熱くご講演頂きました。そしてその後の小川友美・熊谷幹生両シンポジストからは、今現在の同職・他職種との協働のなかでの連携のありかたと、連携に至るまでの経緯とその重要さをあらためてご報告頂きました。参加者の質問も、作業療法の本質を深く・真摯に探究する内容であったと思われます。

20日（日）の一般公開シンポジウムは、「地域づくり」において圧倒的な実践を行っている髙橋由和さんの基調講演は、たった1時間では語りつくされない充実した内容を頂きました。そして、いかにして地域の団体・子供から若者そして高齢者を以下に未来へつなぐ形で「つないでいくか」という、ここでも人の「連携（つながり）」を作ること、具体的に計画的に作ることの重要さお話し頂きました。シンポジストの椎名さんからは身近な地域づくり活動である「あいらぶ末広楽市楽茶」の活動経過を、気取らない・身近な言葉で語って頂きました。慶徳民夫さんからは作業療法士代表として、専門職の立場から「ヘルスプロモーション」の視点で利用者がつながっていくこと、支援者がつながっていくことが、地域づくりの基盤をなることをお話し頂きした。そして、両企画とも、参加者の皆様が、真剣に・真摯に各講演・各報告に耳を傾け、まなざしを向けていたことを、座長という立場からもひしひしと感じた次第です。

メインの二つのシンポジウム、学会テーマを「連携（つながり）」とさせて頂いたとおり、学会長のもつ「縁（えん）」をたどった結果、講師とシンポジストをつなぐことになり、そして参加者をもつないだ企画であったとあらためて振り返っています。

4つのミニレクチャーでは、それぞれ熱心な聴衆のもと終了しました。

演題発表では、33という演題数を得て、発表内容も多岐に渡り、大変興味深かったとの感想を頂いております。

「連携（つながり）」というテーマで学会を企画・運営をして、そこからまた新たな「縁」を得ることができた学会でありました。初めての「定点開催」ということでしたが、初めての経験をまた次期学会へ「つなぐ」ことが出来れば幸いです。協力を頂いたすべての皆さまに改めて御礼申し上げます。

ありがとうございました。

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