山形県作業療法士会

県学会

第29回山形県作業療法学会を終えて

第29回山形県作業療法学会
学会長 渡部一明

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この度の第29回山形県作業療法学会は、県士会としては初のオンデマンド学会として10月15日から28日までの2週間の期間で開催しました。また、学会開催期間中の16日には、シンポジウムと2講演のセミナーをウェビナーにて行いました。本学会開催にあたり多くの関係団体の皆様よりご後援を賜り、また、山形県、山形県理学療法士会、山形県言語聴覚士会より、ご祝辞を頂戴いたしました。心より感謝申し上げます。

県士会として初のオンライン学会であった前回の28回学会に続き、今回も県士会として初のオンデマンド学会を手作りで開催するという挑戦をしてまいりました。他のオンデマンド学会を参考に何度も会議を重ね、調整を行ってまいりました。長岡進一先生をはじめ、運営部の皆様、理事の皆様にも多大なご協力をいただきました。結果、オンデマンド学会も今後の学会形態の一つとして確立できたのではないかと安堵しております。対面で集まれない現状下、総勢242名の参加者に参加していただき、大変有意義な時間を持つことができました。演題発表の25名の皆様には、お忙しい中で抄録の作成、スライドおよびビデオ撮影と行っていただき、本当にありがとうございました。初のオンデマンド形式での質疑応答でしたが、活発な質疑応答が行われ、期間を終えることができました。賛助会員様からは、抄録集での機器紹介に関してご協力をいただきました。

今学会は『OTとして守り続けるもの、変えていくもの』をテーマとして開催いたしました。COVID-19により、行動自粛や生活様式の変化を強いられています。そのような中でも、患者様や利用者様を良くしたい、生活の質を向上させる手助けをしたい、という強い思いで皆が努力をしてこられたと思います。変化を拒まず柔軟に対応すること、その中でも変えてはいけない、守り続けるべきことを再考できる学会にしたいと進めてまいりました。特別講演をお願いした山梨リハビリテーション病院の山本伸一氏からは、『オンデマンド動画で学ぼう!脳卒中上肢機能アプローチ ―明日から活かせる基本技術~activity-』というテーマでお話をいただきました。「作業療法士だからこそわかることがあります。作業療法士だからこそ出来ることがあります」。先生のご講演の中でとても印象に残った言葉です。HIS ユニバーサルツーリズム スペシャルサポーターの三代達也さんからは、『車椅子で世界一周 〜出会いと挑戦が僕の行動を変えた〜』というテーマでお話をいただきました。車椅子トラベラーとして様々なことに挑戦する三代さんとの対談から、我々も様々なことに挑戦していく重要性を感じられたのではないかと思います。学会開催期間中にウェビナーを使用して行ったシンポジウム、2つのセミナーにもそれぞれ40名前後の会員に参加いただき、盛況に終えることが出来ました。

最後になりますが、今我々はCOVID-19という終わりが見えない闇の中で何ができるか模索し続けている最中です。出だしの頃のような得体のしれないモノへの恐怖感は軽減してきましたが、まだまだ制限のある生活を強いられているのも事実です。止まない雨はないけれど、ドシャ降りの辛い今をどのように対処するか、知恵を出し合って、作業療法士だから分かること、作業療法士だから出来ることを増やしていければと思います。今の時代、山形県作業療法学会はそのような機会の重要な場だと思います。県内会員の力を集結し、知恵を出し合い、理解を深め合うために、来年度はさらに多くの会員が参加されることを期待しています。全ては患者さん、利用者さんのために。

第30回山形県作業療法学会 学会長挨拶

第30回山形県作業療法学会
学会長 佐藤 浩

令和5年度「第30回山形県作業療法学会」を庄内支部の担当で、令和5年10月頃に行う予定です。
今回のテーマは、「チャレンジ!! 作業療法の精神を礎にして」としました。そのテーマの趣旨を説明していきたいと思います。

私たちは自分が成長するために、もしくは自分の思い描いている未来を切り開くために、様々なチャレンジをしています。県や全国での発表、事業所内での業務改善提案、新たな治療主義の獲得など様々な試みを行っているでしょう。ただ現実には、業務多忙であったり、チーム内の風土であったり、自分の力不足などということの理由で、様々なチャレンジをあきらめている方もいるのではないかと思います。医学の進歩がなく、社会や制度の変化がないのであるならば、現在の業務をそのままに行うことは、質はともかくとしてできるかもしれません。医学の進歩は当然として、地域の状況は変化しています。

日本は、諸外国に例を見ないスピードで少子高齢化が進んでいる背景から、国は、入院医療から在宅医療、病院から地域へのシフトが進めています。つまり住み慣れた地域の中で最後まで自分らしい生活ができるようにと、地域の包括的な支援・サービス提供体制「地域包括ケアシステム」の構築が推進されています。また生活の視点で対象者を支える職種であり、その地域包括ケアシステムの中で、重要な役割を担っている。そのため、作業療法士の地域としての役割が求められることで、地域で起業している作業療法士もみられるようになってきています。

次に協会の第四次5ヵ年戦略では、地域共生社会 5 ヵ年戦略が可決され、スローガンが「人々の活動・参加を支援し、地域共生社会の構築に寄与する作業療法」となっています。地域共生を担う作業療法士とは何かという視点も今後必要になってきます。

新型コロナウイルス感染症(以下コロナ)は、2019年に中国で発生が初めて確認され、その後、コロナの世界的流行を引き起こし、世界中で社会活動、経済活動に多大な影響を及ぼしている。日本も同じように大きな影響があり、コロナ禍以前とコロナ禍後での普段の生活は一変した。地域にいる人たちの生活も一変してきており、それが人々の健康にも大きな影響を与えている。そのような地域の変化も見通しての対応が必要です。

そのような様々な変化に対して、状況を適切に評価し、対応を変えていくことが常に求められています。そしてそれには冒頭に述べたチャレンジが必要であり、そのうえでチャレンジの質を高く保つことが必要になります。私たち作業療法士は、そのチャレンジする思想の中に作業療法としての精神を土台(礎)にしていくことが求められていきます。

今回の学会では、日々の日常的なチャレンジから、地域での起業も含めてのチャレンジなど、幅広いチャレンジのあり方をみせていきたいです。様々な作業療法士のビジョン達成に向けて、課題に対してどのような思いを抱き、どのような目標設定を行い、どのような準備を用意し、実際どうだったのか、成功や失敗も含めて、どうフィードバックしていったかなど、作業療法士の思いに焦点をあてたいと考えています。

今後どのような開催にすべきか、現在のところ、まだ検討中ではありますが、コロナで翻弄されつつも無事に終えることができた第29回の山形県作業療法学会の想いを引き継いで、第30回の山形県作業療法学会を準備していきたいと思います。

ぜひ多くの方にご参加いただき、実りある学会にしたいと考えております。何かご意見・ご指摘あれば、どうかご指導、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

今年度開催

学会 会期 会場
第29回 令和4年10月15日(土)~10月28日(金) WEB開催となりました

次年度開催

学会 会期 会場

過去開催一覧

学会 会期 会場
第28回 令和3年5月8日(土) WEB開催となりました
第27回 誌上開催になりました
誌上開催について
ホームページにて公開
第26回 平成30年5月19日(土)~5月20日(日) 山形国際ホテル
第25回 平成29年5月27日(土)~5月28日(日) 酒田市公益研修センター多目的ホール
第24回 平成28年5月21日(土)~5月22日(日) 伝国の杜
第23回 平成27年5月16日(土)~5月17日(日) 山形テルサ
第22回 平成26年5月17日(土)~5月18日(日) 東根市さくらんぼタントクルセンター